自治会の予算書の作り方|項目・金額の決め方を解説

自治会の予算書は、「次の1年間にどのくらいのお金が入り、何にいくら使う予定なのか」を会員に示すための重要な資料です。

難しく考える必要はありません。まず前年度の予算書と決算書を用意し、実際の収入・支出を確認しながら次年度の金額を考えていくと作りやすくなります。

自治会予算書の基本構成

一般的には「収入」と「支出」に分けて作成します。

収入項目の例 内容
自治会費 会員から集める会費
補助金 自治体等から受ける補助金
寄付金等 寄付などがある場合
雑収入 その他の収入
繰越金 前年度から繰り越す資金
支出項目の例 内容
総務費 事務用品など
広報費 回覧・広報関係
行事費 祭りや地域イベント
防災費 備蓄品や防災活動
防犯費 防犯活動など
会議費 総会・役員会など
予備費 予定外の支出への備え

実際の科目は自治会によって異なるため、前年度の予算書や規約・会計ルールを確認してください。

予算は前年度の決算から考える

「去年の予算が10万円だったから今年も10万円」と機械的に決めるのではなく、実際にいくら使ったのかを見ることが重要です。

項目 前年度予算 前年度決算 次年度予算案
広報費 100,000円 62,000円 70,000円
防災費 150,000円 145,000円 150,000円
行事費 300,000円 220,000円 250,000円

このように前年度実績と比較すると、根拠のある予算を作りやすくなります。

今年だけ発生する支出を確認する

前年度実績だけではなく、次年度に予定している活動も確認します。

  • 防災用品の買い替え
  • 集会所の修繕
  • 新しいイベントの開催
  • ホームページの開設
  • 備品の購入

役員から予定を聞き取り、必要な金額を予算に反映させましょう。

予備費を考える

年度開始時点では予測できない支出が発生することもあります。そのため、自治会の状況に応じて予備費を設定する方法があります。

ただし、予備費を大きくしすぎると何に使う予定なのか分かりにくくなります。金額や使用方法は自治会の規約・会計ルールに合わせて設定しましょう。

収入と支出のバランスを確認する

予算案ができたら、収入と支出の合計を確認します。

毎年大幅な余剰が発生して繰越金が増え続けている場合は、自治会費や事業内容を見直すきっかけになります。

自治会費そのものを見直したい場合は、自治会費はいくらが適正?|金額の決め方と見直しのポイントも参考にしてください。

予算書を分かりやすくするポイント

  • 前年予算額を併記する
  • 大きく増減した項目には理由を付ける
  • 分かりにくい科目には説明を付ける
  • 合計額を必ず確認する
  • 総会資料でも読みやすいレイアウトにする

総会資料全体については、自治会の総会資料の作り方|必要な内容と分かりやすくするポイントも参考になります。

予算を作ったら決算と比較できるようにする

予算書と決算書で科目名が大きく異なると、年度終了後に比較しにくくなります。

できるだけ同じ科目体系を使用し、「予算に対して実際はいくら使ったのか」を確認できるようにしましょう。

決算については、自治会の決算書の作り方で詳しく解説します。

まとめ

自治会の予算書は、前年度の数字をそのままコピーするのではなく、決算実績と次年度の活動予定を確認して作ることが重要です。

まず前年度の予算書と決算書を並べ、各項目について「今年も必要か」「金額は適切か」を一つずつ確認してみましょう。

年間の会計業務全体を確認したい場合は、自治会の会計年度とは?決算までの流れをわかりやすく解説も参考にしてください。